積層造形法(Additive manufacturing、AM)はASTMにより、「3D CADデータに基づいて、通常は層ごとに、材料を積層して行き物体を作るプロセス」と定義されています。この積層法にはパウダーヘッドレーザー積層溶着(Selective Laser Melting、SLM)、レーザー金属積層溶着法(Laser Metal Deposition、LMD)、立体リソグラフィー(Stereolithography)、溶解積層法(Fused Deposition Modelling、FDM)、3Dインクジェット方式(3D Inkjet Printing、3DP)が含まれます。多くの場合にこれらの技術は、使用する原材料(粉末、ワイヤー、感光性液状樹脂、熱可塑性フィラメント、印刷インクなど)や、溶着の方法(レーザー加熱/溶接、光重合、伝導加熱、化学反応など)によって区別されています。
AMは見たところ、材料を切削して加工物を成形する減材的造形とは逆の方法となっています。従来的なフライス加工、旋盤、研削、放電加工(electrical discharge machining、EDM))などはこの減材的造形に入ります。
焦点
TWIが当てる焦点の一つは、金属ベースのAM技術がもたらす製造の自由度を航空宇宙、軍用、医療などの産業に活かし、積層および減材法プロセスの相補的特質をもとにイノベーションを促進することです。例えば、レーザー金属積層溶着によってタービン翼の補修を行い、研磨によって仕上げを行うことなどが挙げられます。
技術能力
TWIは以下の高度な積層造形技術を提供します。
TWIスタッフの経験と豊富な設備が、さまざまなアプリケーションや産業部門に対応する、際立って多様な技術能力をメンバー企業に提供します。例えば機能部品の製造、高価値部品の修正や修理、プロトタイプの開発などが挙げられるでしょう。
装備
- Trumpf5軸ガントリーCO2レーザー溶着システム
- 7kW IPG Ybファイバーレーザー
- Kukaロボットベース高速溶着セル
- Kawasakiロボットベース溶着セル
- Realizer SLM 100パウダーヘッドレーザー積層溶着システム
- Renishaw AM250パウダーヘッドレーザー積層溶着システム
AM技術による生産アプリケーションの成長は、一般的にいくつかの要因により制限されます。例えば:
- 材料選択
- プロセスの効率
- コスト(ランニングコスト、ハードウェア/消耗品コスト)
- 設計と実用性
- 環境などへの影響
金属ベースAMにとって最重要の産業課題は、この技術を本当の意味の製造分野へと進展させることです。TWIは、以下のようなプロセスを開発するプロジェクトに参加することによって、これを進めることを決意しています。例えば ― 材料の加工処理。積層造形と切削造形、非破壊試験の統合など、生産や検査を目的とした異種技術の統合。コスト削減や環境影響の抑制を目的とした部品の最適化など(例:高価航空宇宙部品の軽量化)。
TWIはまた、レーザー溶接、レーザー切断、ハイブリッドレーザーアーク溶接、原子力設備解体、レーザーサーフェシングの専門技術も有しています。
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